FlexiSpot C7 Air コストを抑えた3万円台の全面メッシュハイバックオフィスチェアならこれ一択

FlexiSpot C7 Air レビュー・評価

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長い時間デスクワークするなら、できるだけこだわりたいのがオフィスチェア。

体にできるだけ負担の少ないオフィスチェアは見た目のデザインも気になりますが、それ以上に身体に合ったチェアが重要になってきます。

FlexiSpot C7 Airは、その快適性、耐久性、特にコストパフォーマンスの高さで日本のみならず世界でも高い評価を受けているオフィスチェアです。

この記事はFlexispot Japan株式会社より「C7 Air」を提供いただき実際に利用したレビュー記事を作成していますが、サイト運営ポリシーに則り製品を利用して感じたことをそのまま記事にしています。

この記事を書いた人

なぜこの椅子が世界で高い評価を受けているのか?

まずはこちらのプロモーション動画をご覧ください。

動作などの主な機能についてはこちらの動画で確認できます。

FlexiSpot C7の機能解説動画

FlexiSpot(フレキシスポット)は日本で割と昇降デスクのブランドというイメージが強いのですが、実は海外では日本では販売されていないモデルの商品も数多くあるのです。

このオフィスチェアも、フランシスコに本社を置くIT分野に特化したメディア「CNET」でも2023年・2024年と「Best Office Chairs」として取り上げられているオフィスチェアなのです。

FlexiSpot C7 Air レビュー Best Office Chairs 海外メディア評価

FlexiSpot C7の2モデル

FlexiSpot C7のは座面がウレタン素材になっている「C7」と座面が通気性の高いメッシュ素材になっている「Air」の2つのモデルが販売されています。

C7 外観
C7
C7 Air 外観
C7 Air

C7とC7 Airの違い

これは完全に個人の好みではあると思うのですが、メッシュの方が夏季使用時には通気性が高く、長時間座り続けても蒸れるような心配は皆無です。

FlexiSpot C7 の素材違い

長時間座る部分は個人の好みで変わってきますが、メッシュになるとウレタンよりも5,000円高くなります。

C7C7 Air
背もたれ素材メッシュメッシュ
座面素材ウレタンメッシュ
価格34,800円39,800円

オフィスチェアの組み立て

梱包されてくる箱にも表示されていますが、重量は約21kgとなかなかの重さになっています。

FlexiSpot C7 外装ケース

まずはじめに、電動ドライバーなどがあれば使った方がいいので、あらかじめ用意しておきましょう。組立がスムーズになります。

電動ドリル

付属している六角ボルトのサイズは、M5(5mm)のものになります。

六角ボルトの大きさ

このオフィスチェア……結論からお伝えすると、なかなか大変な作業でした。

今回実際に組み立ててみて感じたことですが、このオフィスチェアの組み立ては大人ひとりで説明書を読んでも疑問に思うような記載内容が非常に多かった印象です。

FlexiSpot C7 外装ケース

その理由はいくつかあり、後述しますがメーカー側に確認が取れてメーカー側でわかったこともあります。

サポート窓口の対応としてはとても良かったのですが、できればこういう問題の内容があれば、公式サイトのアナウンスや、公式SNSなどを使ってユーザーに対して伝えて欲しいとも思いました。

他の方のレビュー記事を見ていても、わたしの中で実際に組み立ててみて「これはおかしい」と思った点も同封の説明書が正しいと思い組み立てており、その部分を完全にスルーされたままレビュー記事が公開されています。

長期で使用した場合の安全面からも不安になりました。

ユーザーからのフィードバックを製品に反映していくのもメーカー側対応になると思いますが、レビュワーが製品をより使いやすくいいものにしていくのにユーザー自身がメーカーに対して確認を取ることも大切なことだと思います。

このチェアの組み立て時の問題点

このことから、今回のこのオフィスチェア FlexiSpot C7 Airですが、最初からデメリットを挙げておくと以下の3点です。

  • 説明書の内容がかなり適当
  • 六角レンチで締めにくい位置にネジがある
  • 必要のないネジが製品に最初から取り付けられている

説明書の内容がかなり適当

オフィスチェアに同封されていた取扱説明書です。

FlexiSpot C7 取扱説明書の不備(おかしい点)

4本のボルト(M)を使ってそれぞれ平ワッシャーと合わせて、座受金具(H)を座面(B)に取り付けます。という記載があるのですが、実際に同封されているボルトにワッシャーはありません。

FlexiSpot C7 付属ボルト

これは流石にユーザーは迷います。

ワッシャーはどこにあるの?!

六角レンチで締めにくい位置にネジがある

先ほどど同じ説明書の部分です。もしもこの説明書と同じところでつまずいている方がいましたら、公式サイトで公開されている新しいバージョンの説明書を参照してください。

内容がかなり変わっています。

FlexiSpot C7 取扱説明書

初期ロットのためなのか、同梱説明書が古かったのかわかりませんが、説明書の版管理もメーカーとしてしておいた方がいいのではないかなと感じた部分です。

完全に座受金具のネジ部分に六角レンチが当たってしまってボルトが締めにくくなってしまっています。

FlexiSpot C7 付属ボルト取り付け写真

こちらも同様。

FlexiSpot C7 付属ボルト取り付け写真

公式で公開されている組立動画もありますが、この中の説明でも一部間違っている部分があります。(余計なボルトがついたまま座受金具を取付けている)

必要のないネジが製品に最初から取り付けられている

個人的にどう考えても不思議に思ったのが、座面(B)に取付けられている六角ボルトとワッシャー3枚。

FlexiSpot C7 必要がない座面ボルト

ワッシャーを取りつける順番は一般的に、「ばね座金(スプリングワッシャー)」⇒「平座金」の順で取りつけます。

出典:ワッシャー(座金)の役割や種類について徹底解説!

ゆるみ止めの用途で使われることが多いワッシャーが、座面で何も固定しているものが無い部分にワッシャーが3枚入って取り付けられてるのは、明らかにおかしいと思いました。

結論から言うとこのボルトとワッシャーは座面から取り外して問題がありません。(メーカー側に確認済み)

FlexiSpot C7 必要がない座面ボルト
座受金具に取り付けられていたワッシャーと六角ボルト

2024年2月6日時点で公式サイトに掲載されている、C7Airの取扱説明書には、

※ご注意:ネジ穴下図の矢印に示されています。あらかじめ取り付けられたネジとワッシャーを緩めないでください。

と記載されていますが、これも実は間違いです。

これが取り付けられていることで、座受金具を取り付ける時にどうしても座面から浮いてしまうのです。

座受金具が浮いたまま取り付けているレビューブログも確認していますが、長期的に使用するとなるとこの金具は外して取り付けるのが正解です。

先ほど説明した六角ボルトとワッシャーが取り付けられていると、以下の写真のように座面に対して金具は平行に取り付けられることができず、座受金具と座面がボルトに邪魔されて浮いた状態になってしまいます。

FlexiSpot C7 座面取り付けイメージ
六角ボルトとワッシャーを外して座受金具を取り付け

六角ボルトとワッシャーが座面に取り付けられていた理由

FlexiSpot側にこのおかしい問題を伝えて返ってきた回答がこちらです。

生産担当と確認いたしましたところ、
この座面の金型は複数のチェアが対応しておりまして、それぞれは異なるネジ穴を利用して対応しております。
取付穴が間違われないように、指摘された箇所のネジ穴に金具入れました。
なので、金具を外して取り付けても支障が出ません。

FlexiSpotサポート担当より

なので、公式サイトで案内されていた説明書も間違っている状況です。

しっかりと浮きがなく安全に取り付けるには、この六角ボルトとワッシャーは外しておくことをおすすめします。

メーカーから取扱説明書の差し替えについては、以下の回答をいただいています。


仕様変更による、商品ページのPDFは変更後の取扱説明書となりますが、次の生産ロットから、変更後の取扱説明書に差し替えます。

FlexiSpotサポート担当より

なので、取付手順にある「平ワッシャー」に関して、無くても取付可能です。もしも届いた座面にボルトとワッシャーが取り付けられている場合は、長期的な使用時の安全を考慮して外すことをおすすめします。

私は外したワッシャーを利用してネジを取り付けました。

今後のロットから取扱説明書や座面部分もメーカーの意向によって変更になる可能性がありますが、もしもこの記事を読んでこの製品を注文される場合には上記の内容に注意して組み立ててください。

C7 Airの使用感

組み立て終わった後に実際に使用してみた感想です。

メッシュタイプC7 Airの全体的な反発はかなり硬め

普段自宅やオフィスで利用している椅子はいくつかあるのですが、C7 Airのメッシュは全体的に硬めな印象です。

FlexiSpot C7 メッシュの素材

普段使っていたメッシュタイプのハイバックオフィスチェアとメッシュの構造も違っているのですが、全体的に座った感触が硬いなと感じました。

FlexiSpot C7 メッシュの素材比較
左:別のハイバックチェア 右:C7 Air

メーカーによっても後ろから見るデザインが変わってくるため、印象もだいぶ違います。

FlexiSpot C7 メッシュの素材比較
別メーカーのハイバックメッシュオフィスチェア
FlexiSpot C7 メッシュの素材比較
FlexiSpot C7 Air

他のオフィスチェアと比較してもやはりロゴの主張が強いのはなんとも…….。

FlexiSpot C7 ハイバックのロゴ

もう少し自然な形で入れてもらえるともっと良くなるのにと感じました。

肘掛けは割とソフト

別メーカーのハイバックチェア、エルゴヒューマン JOIFA 802、FlexiSpot C7 Airをそれぞれ触ってみた感覚です。

エルゴヒューマン JOIFA 802はC7 Airよりも肘あて部分は少し柔らかい感触です。

メーカー肘あてのやわからさ
3万円台のオフィスチェア硬い
FlexiSpot C7 Air柔らかい
エルゴヒューマン JOIFA 802柔らかめ

これはオフィスチェアとして珍しく、操作性が良いなと思ったのが、肘掛け部分の上下操作ボタンが肘掛け真下にあるところ。

オフィスチェアののほとんどが、画像のようにフレーム部分にボタンが付いていて、上下に調整するために両手が必要になりますが、このFlexiSpot C7は肘掛けプレートの真下に付いているため、片手で指をかけて上下することができるようになっているのが特徴です。

よくあるオフィスチェアの肘掛け部分

地味な機能かもしれませんが、片手で上下調整できる利便性はとてもいいポイントです。

キャスター部分は一般的なもの

付属のキャスターはプラスチック素材でできており、かなり硬いです。フローリング上でも動くことは動くのですがコスパを抑えた分、なんとも微妙なところではあります。

個人的に結構こだわりたい部分が、オフィスチェアのキャスター部分。

FlexiSpot C7 キャスター比較(互換おすすめ品)

コスパを優先するとキャスター部分の機能がどうしても安っぽくなってしまいます。フローリングだとプラスチックのような素材のキャスターだとゴミを集めやすいし、フローリングへの傷が気になります。

これは個人的なこだわりではあるのですが、ボールベアリング+ポリウレタンのオフィスチェア用キャスターに変更することで標準付属のキャスターより滑らかな動きができるオフィスチェアに変貌します。

若干ホイール部分に高さが出てしまい、チェアの高さも多少上がりますが、交換した時の静かでスムーズな移動に間違いなく感動します!

Amazon上でも5400件以上のユーザーレビューがあるオフィスチェア用キャスター。

無垢材を利用したフロアなどを利用されている家には、床も傷つきにくく本当におすすめです。

予算がある方はぜひ検討してみてください。

リクライニングの硬さ調整方法が微妙

背もたれ部分のリクライニングの硬さは写真のハンドルを時計回り(硬くなる)または反時計回り(柔らかくなる)に回すことによって調整ができるようになっています。

FlexiSpot C7 リクライニング硬さ調整

背もたれ部分は最大128°まで倒すことができ、この背もたれ部分を倒す際の硬さも調整することができますが、この調整方法が微妙でした。

動画のようにハンドルを回して硬さを調整するのですが、なんとも調整しにくいという点です。

ものすごく回す必要があります。

背もたれ部分を倒れないようにロックしたい場合は、逆側の調整レバーを上げることで固定することができます。

わかりにくいレバーの表記

このシールを見てどう感じますか?私は最初に背もたれ部分のロックを固定・解除できるレバーだと感じました。

FlexiSpot C7 レバー写真

しかし、これを上げても下げても背もたれのリクライニングが固定されずに戸惑います。説明書を見たことがない人が初めて使う場合でも同じ感覚になると思いました。

実はこのレバーですが、背もたれ全体の固定・解除できるものではなく、ランバーサポート部分を固定・解除できるレバーとなっています。

FlexiSpot C7 ランバーサポート
ランバーサポートとは

ランバーは「腰椎」という意味で、ランバーサポートは腰の部分をサポートするためオフィスチェアに付けられた機能を指します。 ランバーサポート機能付きのオフィスチェアは、背骨のS字形状をサポートできるため、仕事や趣味で長時間椅子に座ることが多い方に向いています。

これがあるとないとで長時間椅子に座った時の姿勢保持、腰への負担も大きく変わってくるので、オフィスチェアを検討する場合には付いているのモノが理想です。

FlexiSpot C7 ランバーサポート

成形後本体のバリが目立つ

すごく細かいようですが、利用したユーザーとして本体のプラスチックのバリ残しがとても目立っていたのが残念なポイントです。

FlexiSpot C7 製品のバリ取りのこし
FlexiSpot C7 製品のバリ取りのこし

商品が機能的で良いものだけに、検品時のチェックでここら辺をもう少し頑張ってもらいたいなという印象を受けました。

オフィスチェアとしての耐久性は?

おそらくほとんどの方は聞いたことがないかもしれませんが、このオフィスチェアは家具の品質基準における世界基準とされるBIFMA規格をクリアしている製品です。

日本人よりも体格の良いアメリカの基準になるため、日本のJIS基準よりも厳しい規格です。

どういったテストがされているのかというと、以下ようなテストが実施されており、耐久性の部分でも保証されています。

テスト項目実施回数
アームレスト耐久テスト120,000回
背もたれ強度テスト8,000回
静的負荷テスト8,000回
周期的な空気圧高さ調整耐久テスト120,000回
キャスター耐久テスト98,000回

まとめ

今回この記事で紹介した、FlexiSpot C7 Airはレビューの通りなかなかクセが強い製品ですが、世界的なITメディアにも評価されているオフィスチェアです。

説明書の記載内容がおかしかったり、コスパを抑えるためとはいえ他の座面の金型を利用し複数のチェアに対応できるように本来必要のないネジ穴にネジを入れた状態にしておくのは安全上あまり良くないと思いました。

悪いところをあげると最初にデメリットを挙げた部分となります。

しかし忘れちゃいけない評価できる一番のポイントは、このFlexiSpot C7 Airが圧倒的なコストパフォーマンスを出しているという点。

オールメッシュ素材のランバーサポート付きハイバックオフィスチェアを一度でも購入しようと検索したことがある方なら理解できると思いますが、この機能を盛り込んでいて4万円を切ってくるチェアは他ではありません。

FlexiSpotだからできる企業努力の結果だと思います!

メリット
  • オフィスチェアとしての機能は十分に満たしている
  • これだけの機能を盛り込んで4万円を切るコスパ
  • 片手で上下調整可能な肘掛け部分
デメリット
  • 説明書記載内容がおかしい
  • 組立時にネジが取り付けにくい場所がある
  • 調整機構部分が安っぽくなる

最初からデメリットや問題点を記載したことのあるブログは、おそらくこれが最初になると思います。

しかしこの製品は以下の条件をオフィスチェアに望んだ場合に、

  • オールメッシュ素材
  • ランバーサポート付き
  • ハイバックの背もたれ
  • リクライニング機能・昇降機能

どのメーカーよりも安くこの製品を出してきているのがすごいところだと思います。

サポートスタッフと今回メールをした中で、できるだけコストを抑えようと努力した様子も見えるため、取扱説明書の不備や、今後の製品のアップデートなどでそれが垣間見えるといいなと願うばかりです。

上記の機能が搭載されたオフィスチェアを購入しようと考えている方に取っては間違いなくおすすめできるオフィスチェアとなるので、取扱時・組み立て時の注意点のみ気をつけて購入の検討材料にしてみてください。

NORI

購入を検討する際の参考材料にしてみてね!

以上、NORI(@norilog4)でした。

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