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光回線を使って通信速度が速いWi-Fiルーターを探している方や、iPhone 15 ProやGoogle Pixel 8シリーズなどのWi-Fi 6E対応の機器を持っており、機器に対応したWi-Fiルーターを探している方に朗報です!
今回、2023年10月5日にTP-Linkより発売されたWi-Fi 6E対応ルーター「Archer AXE5400」を検証する機会を頂いたので実際にセットアップ方法から、注目すべき設定ポイントの解説、前のWi-Fiルーターと交換してみての通信速度の違いや結果を公開していきます。
本記事はTP-Linkより「Archer AXE5400」を提供いただきレビュー記事を作成していますが、サイト運営ポリシーに則り記事を作成しています。
Apple製品の他、カメラやドローンが好きです。趣味で2021年から登山やキャンプもはじめました。国交省全国包括許可承認取得済 三陸特/アマ無線4級/DJI CAMPスペシャリストを取得。運営者の詳しい情報はこちら
このルーターがおすすめな人
今回紹介するWi-Fi 6Eルーターは新しく6Ghzの通信帯域を利用することができるのが大きな特徴と言えます。
また6Eの通信に搭載された新しい機能などもあるので、以下のユーザーには最適なルーターになります。
- 家族5人が最新スマホを利用していたり、最新の通信機器を導入しているオフィスを利用している方
- 多くのIoTデバイスを接続し、広いエリアをカバーする必要があるユーザー
- これからスマートホームを構築していこうと思っている方
- 高速かつ安定したインターネット接続を必要とするオンランゲーマー
- 高解像度動画ストリーミングなどをテレビで楽しみたい方
- 通信セキュリティーを今よりもアップグレードしたい方
まずはじめに
今回紹介するWi-Fiルーターは、元々Wi-Fi 6で対応していた周波数の2.4GHz帯/5GHz帯に、6GHz帯を追加して拡張(Extend)し選択可能なチャンネル数が増加したことでより快適な通信が期待できるようになったWi-Fiルータです。
Wi-Fi 6EのEは拡張(Extend)のEです。
6GHz帯におけるWi-Fi通信は、高速なWi-Fi 6E対応の端末の接続のみでしか利用できませんが、使える周波数帯が増えることでのメリットは、混雑や干渉が少なくなることと通信容量も増えるという点です。
Wi-Fi 規格名 | 最大通信速度 | 周波数帯 |
---|---|---|
IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6) | 9.6Gbps | 2.4GHz 帯、5GHz 帯 |
IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6E) | 9.6Gbps | 2.4GHz 帯、5GHz 帯、6GHz 帯 |
Archer AXE5400について
今回は元々利用していたWi-Fi 6 ルーターであるTP-Link Archer AX90からの比較検証も合わせて行なっています。
Wi-Fi 6 ルーターやWi-Fi 6E ルーターのどちらを選んでいいのかわからない人も参考にしてもらえると嬉しいです。
主な仕様
製品の主な仕様については以下の通りです。
最大端末接続台数は100台。4LDK程度の広さをこの1台でカバーできます。
EasyMeshと互換性があるので、対応デバイスを接続することでさらにWiFiの範囲を広げつつ、一つのSSIDで接続先の切り替えもスムーズなメッシュネットワークを構築することができます。
規格 | IEEE 802.11ax(6GHz)、IEEE 802.11ax/ac/n/a(5GHz)、IEEE 802.11ax/n/b/g(2.4GHz) |
Wi-Fi速度 | 6GHz:2402Mbps(802.11ax)、5GHz:2402Mbps(802.11ax)、2.4GHz:574Mbps(802.11ax) |
Wi-Fi範囲 | 4LDK、高性能アンテナ×4、ビームフォーミング、高性能FEM |
Wi-Fi性能 | 最上クラス(Very High)、トライバンド、OFDMA、エアタイムフェアネス、DFS、6ストリーム |
動作モード | ルーターモード、ブリッジモード(アクセスポイントモード) |
ネットワークセキュリティ | SPIファイアウォール、アクセスコントロール、IP & MACバインディング、アプリケーション層ゲートウェイ、HomeShieldセキュリティ |
ゲストネットワーク | 6GHz ゲストネットワーク×1、5GHz ゲストネットワーク×1、2.4GHz ゲストネットワーク×1 |
VPNサーバー | OpenVPN、PPTP、L2TP |
VPNクライアント | OpenVPN、PPTP、L2TP |
Wi-Fi暗号化 | WPA、WPA2、WPA3、WPA/WPA2-Enterprise (802.1x) |
有線ポート | 2.5Gbps WAN/LANポート×1、ギガビットWAN/LANポート×1、ギガビットLANポート×3 |
プロトコル | IPv4、IPv6 |
EasyMesh | EasyMesh互換 |
保護者による制限 | HomeShield保護者による制限 |
WANタイプ | 動的IP、静的IP、PPPoE、PPTP、L2TP、v6プラス、DS-Lite、MAP-E(OCN) |
QoS | 端末ごとのQoS |
Archer AXE5400を開封
箱から同梱物を取り出すと以下のものが入っています。
同梱品
1点だけ同梱品で気になったのがLANケーブル。
パッケージ内容 | Archer AXE5400本体 |
電源アダプター | |
LANケーブル(CAT5e) | |
かんたん設定ガイド | |
Wi-Fi情報カード | |
付属スタンド |
白いケーブルが同梱されていましたが、よく確認するとこのLANケーブルはカテゴリ表記がCAT5eとなっています。
このケーブルを利用しても問題はありませんが、以下のように帯域幅と速度が変わってきます。
ケーブルタイプ | 帯域幅 | 伝送速度 |
---|---|---|
CAT5e | 最大100MHz | 最大1Gbps |
CAT6 | 最大250MHz | 最大1Gbps |
CAT7 | 最大600MHz | 最大10Gbps |
光回線を利用していて、このルーターのスペックの仕様で最大限に恩恵を受けたい場合には、別売りでのCAT7のケーブルを用意しておくことをおすすめします。
Archer AXE5400の外観
一昔前のルーターだと箱のようなイメージでしたが、この筐体は丸みを帯びた長い楕円形の形をしています。
LEDランプ項目
一番上についてる、1秒長押しでWPS接続が有効になるWPSボタン以外で筐体についているランプ項目は以下となります。
項目 | 機能・状態説明 |
---|---|
電源ランプ | 電源が入ると点灯。点滅は処理中、点灯は正常に起動中を示す |
2.4GHz Wi-Fiランプ | 2.4GHz Wi-Fi機能が動作している場合に点灯 |
5GHz Wi-Fiランプ | 5GHz Wi-Fi機能が動作している場合に点灯 |
6GHz Wi-Fiランプ | 6GHz Wi-Fi機能が動作している場合に点灯 |
インターネットランプ | ルーターのインターネットポート状態を示す。機器接続時はオレンジ、インターネット接続時は白に点灯 |
LANランプ | ルーターのLANポートに機器が接続されると点灯 |
WPSランプ | WPS機能作動時に点滅。通信成功で消灯し、接続なしの場合は約5分で消灯して待機モード終了 |
6GHz Wi-Fiランプが搭載されているも大きな特徴とも言えます。
LEDの反対部分には2.5Gbpsの速度に対応するポートなどが搭載されています。
各スイッチとポートの仕様は以下の通り。
項目 | 機能・使用方法 |
---|---|
LANポート(黄色) | パソコンやハブ、有線LAN対応機器を接続するためのポート。 |
1Gbps WAN/LANポート(黄色) | 1Gbpsの速度に対応するポート。出荷時はLANとして設定されている。 |
2.5Gbps WAN/LANポート(青) | 2.5Gbpsの速度に対応するポート。出荷時はモデムやインターネット回線に接続するWANとして設定されている。 |
LED/Wi-Fiボタン | 1秒長押しでルーターのLEDのオン/オフを切り替え、3秒長押しでWi-Fi機能のオン/オフを切り替える。 |
Resetボタン | 穴内のボタンを5秒長押しすると、製品の設定が全て消去され、工場出荷状態に戻る。初期化後はもう一度初期設定が必要。 |
Power端子 | 付属の電源アダプターを接続する端子。 |
電源スイッチ | 電源のオン/オフを切り替えるスイッチ。押し込むと電源が入る。 |
初期設定で必要なSSIDとパスワードについては本体の横面部分の下部(壁掛け取り付け部分の下)に記載されています。
セットアップ時に自分で好きなSSIDに変更することも可能ですが、あまり詳しくない人であればこのまま設定を変更せずに利用することをおすすめします。
Archer AXE5400のセットアップ
TP-Link Archer AXE5400は、付属のスタンドを利用して縦置き・壁掛けの2通りで設置が可能ですが、今回は縦置きで設置。
ルーター底面部分の穴に合わせてスライドするだけで固定できます。
もしも壁掛け設置したい場合には横についている穴に同じく付属のスタンドを取り付けることで壁掛けが可能です。
付属のスタンドを壁に取り付けてから穴に合わせてスライドさせることで壁掛け設置が可能です。
電源アダプタをWi-Fiルーターに差し込み、電源ボタンをONにします。
スマートフォンから設定する方法を解説
電源を入れた後、ランプ状況が以下のように白で点灯するとお手持ちのスマートフォンから専用のアプリをダウンロードしてルータの各種設定を自由に設定することができます。
専用アプリ
もしも初めてTP-LInkの製品を利用する場合は、TP-Link IDの作成をおすすめします。
初心者でもわかりやすいアプリのセットアップガイド
まずはWi-Fiルーターに記載されているSSIDとパスワードを使ってお手持ちのスマートフォンからWi-Fiに接続してから専用のアプリを立ち上げます。
ルーターをスマートフォンから状況の確認や設定変更するために「ローカルパスワード」を設定します。
あとは「次へ」のボタンで表示される画面に従ってセットアップしてくことで完了します。
接続タイプを選択してくださいという画面では「自動検出ボタン」を押すと接続タイプが検出されますが、たまにおかしな設定自動で選択する場合があります。
もしもこのWi-Fiルータを新しくセットアップをする場合には、事前にプロバイダーから届いている契約内容やID・パスワードが記載された用紙などを用意しておくとスムーズにセットアップが進みます。
スマートホーム端末が多い環境のセットアップの場合
前のWi-FiルーターとSSIDやパスワードが変更になってしまうと、今まで運用していたスマートホーム用端末を再度設定する手間が出てきてしまいます。
後述しますが、このWi-FiルーターではスマートカメラなどのIoT機器をまとめて管理することができる専用のWi-Fiネットワークを作成することもできます。
すでに利用してたスマートホーム端末が多い家庭で新しくセットアップする場合には、前と同じSSIDとパスワードを設定するとWi-Fi設定後も勝手に接続されます。
もしもSwitchbotや各種スマートスピーカー等スマートホーム化で利用している端末が多い場合には、元々利用していたSSIDとパスワードをセットアップ時に設定することで、ルーター変更後も自動的に繋がってくれます。
主にスマートホーム用の端末は2.4GHzが多いと思うので、スマートコネクトをOnにすることで2.4GHz/5GHzともに同じSSIDとパスワードで運用することができます。
6GHz帯のネットワークは別の名前で設定することになります。
セットアップが完了すると、設定したSSIDとパスワードが表示されます。画面キャプチャを撮ったりして残しておいたり、必要に応じてパスワードをコピーしておきましょう。
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パソコンを使ってセットアップする場合
同様にルーターの管理画面へログインします。
もしもパソコンを使って一からセットアップしたい場合には、同様に初期設定のSSIDとパスワードを利用しWi-Fiに接続した状態でウェブブラウザ(Safari、Google Chrome、Internet Explorerなど)を開きます。
ウィンドウ上部のアドレスバーに、次の192.168.0.1、192.168.1.1、またはhttp://tplinkwifi.netのいずれかを入力すると以下の画面が開きます。
スマートフォンなどで先にローカルパスワードを設定していた場合には、上記IPアドレス等でアクセスするとローカルパスワードでログイン画面が開きます。
TP-Link IDの設定
TP-Link IDにルーターを紐付けるために設定しておくと、スマホアプリなどからリモート管理もできるので便利です。
この機能かなり便利なので、私は登録しています。
ローカルデバイスからクラウドデバイスへ
TP-Link IDにルーターを紐付けすると、元々ローカルデバイスとして表示されていたWi-Fiルーターがクラウドデバイスという表示に変わります。
Wi-Fiルーターを設定していない場所からでも通信の状況の確認、設定変更などのメンテナンスをすることができるので、ネットワーク管理者などにはおすすめの機能です。
ワイヤレス設定のポイントと主な機能
TP-Link Archer AXE5400はOFDMA・TWTといったかなり細かいワイヤレス設定をすることができます。
OFDMAとは
OFDMAは、Wi-Fiなどの無線通信で使われる技術の一つです。IEEE 802.11axは、Wi-Fi子機が高密度で存在する環境における平均スループットの向上を目的として規格が定められており、11acの倍となる8×8のMU-MIMOをサポートしています。
OFDMAを使った場合、ウェイターがたくさんいると想像してみてください。それぞれのウェイターが異なるテーブルの注文を同時に受けられます。つまり、多くの人が同時に注文でき、待ち時間がぐんと減るわけです。
Wi-Fiの世界では、これが「帯域幅」に相当します。OFDMAを使うと、この帯域幅を小さな「チャンネル」に分けて、それぞれのデバイス(スマホやパソコンなど)に割り当てます。すると、多くのデバイスが同時にデータを送受信できるようになるのです。これにより、Wi-Fiの速度が速くなり、たくさんのデバイスをスムーズに接続できるようになります。
簡単に言うと、OFDMAはWi-Fiの「効率的なウェイター」のようなもので、たくさんのデバイスの要求を同時に処理できるようにする技術なのです。
Wi-Fi 6対応の端末が多い家庭の場合はこれをONにしておくと、Wi-Fiの速度が速くなり、たくさんのデバイスをスムーズに接続することができます。
TWTとは
TWTは、「Target Wake Time」の略称でWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)で導入された省電力機能です。
普段、スマートフォンやタブレットなどのデバイスは、Wi-Fiのシグナルを受け取るために常に「起きて」います。これは、バッテリーの消耗が早くなる原因です。TWTを使うと、これらのデバイスは「スケジュールされた休憩時間」を持ち、必要ない時は「眠る」ことができます。つまり、Wi-Fiルーターとデバイスが「次に通信する時間」を事前に決めておき、その時間までデバイスは休憩(省エネモード)に入ります。
このおかげで、デバイスは無駄にエネルギーを使わずに済み、バッテリーの持ちが良くなります。さらに、Wi-Fiネットワークも効率的に使われるので、通信がスムーズになります。
簡単に言うと、TWTはスマートフォンやタブレットに「賢い休み時間」を与えて、バッテリーを節約し、Wi-Fi通信を効率的にする技術です。
もしも家族がiPhone 11以降のiPhoneを持っているならば、家の無線LANルーターやアクセスポイントを古いものではなく、今回紹介したようなWi-Fi 6対応のものに交換したほうが、端末の電池の保ちがよくなる場合が多くなります。
ゲストネットワーク
普段自分が利用するネットワーク以外に、他の方が利用するための「ゲストネットワーク」を開放することもできます。
2.4Ghz/5GHz/6Ghzとそれぞれ有効・無効化することができるようになっています。
IoTネットワーク
この機能も、今の時代に合った面白い機能だと思ったものです。Switchbotをはじめ多くのIoT機器(ロボット掃除機・スマートカメラ・LEDライト等)Wi-Fiの互換性を高め、接続端末の管理が便利になる機能です。
IoTネットワークの用途
最大接続台数100台となっているこのWi-Fiルーターは、メインネットワークとの相互通信が可能なネットワークとなっており、以下の場合などに有効化すると効率よく端末を管理することができるようになります。
- PCやスマートフォン用にWPA3など新しい暗号化方式を設定し、IoT機器用に互換性の高い方式を暗号化方式を設定したい場合
- 日本メーカーの家電やロボット掃除機など、5GHzと2.4GHzが同じWi-Fi SSIDを使用しているとWi-Fiに接続できない仕様をもつ端末を接続したい場合
- PCやスマートフォンと、IoT機器の接続リストを区別したい場合
PSC(Preferred Scanning Channel)
Wi-Fi 6Eルーターに導入された仕組みで、6GHzのWiFi帯域内で優先順位が付けられたWiFiチャネルのグループです。
わかりやすく簡潔に言うと、PSCはWi-Fiデバイスが「最適なチャンネル」を先に探すことで、より早く繋がりやすいネットワークを見つけるための便利な仕組みです。
初めていく巨大なショッピングセンターでのお買い物を想像してみてください。
たくさんの商品がある中で、特定の商品を早く見つけたいと思っています。でも、どの通路を先に見るか迷ってしまいます。ここで、事前に「お気に入りの商品がよくある通路」を知っていれば、その通路を先に見ることで時間を節約できます。
PSCは、Wi-Fiネットワークにおけるこの「お気に入りの通路」のようなものです。通常、Wi-Fiデバイス(スマートフォンやラップトップなど)は、利用可能なネットワークを探すために多くの異なる「チャンネル」(通路)をスキャン(探索)します。このプロセスは、特に多くのネットワークがある場所では時間がかかり、デバイスのバッテリーを消耗させることがあります。
PSCを使用すると、デバイスは「最初にスキャンするべき特定のチャンネル」を知っています。つまり、お気に入りの通路のように、最も接続しやすいと思われるチャンネルからスキャンを開始します。これにより、デバイスはより効率的にネットワークを見つけることができ、時間とエネルギーを節約できる仕組みです。
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ホームネットワークを音声でコントロールやカスタマイズ
このWi-FiルータにはAlexaと連携することができる機能が搭載されています。
この機能を使うにはAmazon AlexaからTP-Linkルータースキルを有効にする必要があります。
音声でWi-Fiルータの設定を変更できる機能となっていますが、個人的にはTP-Linkの専用アプリから直接変更・確認する方が安心だと感じました。
以前利用していたWi-Fi6ルーターとの違い
今回のレビューでは、交換直前まで利用していた以下のルーターとも比較してみました。
通信速度
実際にルーターを変える前と変えた後でどれくらい通信速度が変更になるのか検証してみました。
集合住宅の光回線を利用して以下の6E対応の端末を用意して検証してみました。
Macbook Pro(M2)
Macbook Pro(M2)はWi-FiがIEEE 802.11ax対応で6GHzの帯域で通信が可能です。
計測してみたところUPLOADでの数字が大幅に伸びた感じがしています。500Mbpsを超えることも多くなってきています。
iPhone 15 Pro
iPhone 15 Proで検証。こちらも同じくアップロード速度が上がっています。
Google Pixel 8 Pro
Google Pixel 8 ProもWi-Fi 6E(802.11ax)に対応しています。交換前のデータが取れてなかったものの、他の端末よりも数値は高い結果になりました。
結構どの端末も全体的に数値はアップした感覚はあり、全く通信にストレスを感じることはありません。
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追加されたもの・失ったもの
以前のルータを利用(Archer AX90 AX6600)し、このWi-Fi 6E対応ルーター(Archer AXE5400)に変更したことで追加されたものがあれば、失ったものもあります。
追加されたもの
「6GHzの帯域で通信」で6GHzデバイスの接続性を向上させる機能が搭載されています。昨年登場したAmazonの「Fire TV Stick 4K Max」もWi-Fi 6E対応でスムーズなストリーミング。ひとつ上を行く4K Ultra HDで複数のデバイスが同じルーターに接続しても、高精細な4Kビデオコンテンツを滑らかに再生することができるようになっています。
こういった端末を利用するには、Wi-Fi側もWi-Fi 6E対応でなければ恩恵は受けられません。
ネットワークに多くの端末を接続しても、快適に利用できるのはとても便利だと感じています。
USB3.0のポート
以下の記事で紹介していたルーターに付いていたUSB3.0のポートが無くなりました。Wi-FiのUSB3.0ポートを利用してSSDを簡易NASにする場合には今回紹介したルーターでは使えません。
Wi-Fi 6E対応ルーターに対応し、簡易NASを構築したいなどの場合には、USB3.0のポートが付いた同社以下のWi-Fiルーターがおすすめです。
このルーターを導入する場合の注意点
Wi-Fi 6E対応のルーターは現在市場では1万円から2万円前後の価格帯で購入することができますが、X(旧Twitter)でも紹介している通り、元々契約しているインターネットの足回り回線の契約速度に大きく左右されます。
経験上、15戸以上の集合住宅で入居時から無料でインターネットが使えるサービスなどが付属している賃貸では、全員がインターネットを使うことで速度が大幅に遅くなるため、できれば一軒家や、光回線を専用で引き込めることが望ましいです。
このWi-Fiルータを利用するメリット・デメリット
Archer AXE5400を利用するメリットはいくつかありますが、実際に利用してみて感じたことを分けると以下のようになります。
利用していて感じたのは、ネットワークの知識がない人が購入しても、搭載された機能をそこまで使いこなせるかどうかという不安があるかもと思いました。
- 通信速度がアップする
- 多くの端末を繋いでも通信が安定し安心して利用できる
- 以前のルーターに比べると省スペースで設置できる
- 対応しているデバイス(端末)がないと変更してもそこまで恩恵がない
- Wi-Fi 6 E対応デバイスがまだ市場に少ない
- 機能をフルに使いこなせるか心配
セール情報
Archer AXE5400 Wi-Fi 6Eルーターのセール情報をお知らせ!
TP-Link社のプロモーションページではニューイヤーセールとして、今回紹介しているルーターがお得なセール情報として掲載されています。
まとめ
2023年10月5日に発売されたばかりのWi-Fiルーターで、これからWi-Fi 6 E対応デバイス出てくるとは思いますが、Wi-Fi 6 Eに対応したデバイスはまだまだ市場に少ないと感じています。
私が普段利用して使っている端末でも、このWi-Fiルータに接続している対応端末は現状以下の4台しかありません。
- iPhone 15 Pro
- Google Pixel 8 Pro
- Macbook Pro(M2)
- Fire TV Stick 4K Max
12月22日に総務省告示で公布・施行された内容により、国内で、320MHzの帯域幅の利用と、Wi-Fi 7ことIEEE 802.11beによる通信が利用可能になっていたりもします。
ここ数年でWi-Fiの技術の進歩も短期間でかなり進んでいるように感じているのと、新しい規格のWi-Fiルーターが出るスピード感もかなり上がってきていると感じます。
Wi-Fi 7ルーターはもちろん今回紹介した端末よりも高く、各社でも5万円以上する市場価格で販売されています。
これから販売される予定のIoT家電を生かし、どんどん新しい端末を増やしてスマートホームを加速化させたいと思っている方には2万円以内で購入できる最適なルーターだと思います。
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以上、NORI(@norilog4)でした。