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ガジェット好きのみなさんこんにちは、NORI(@norilog4)です。
日本には美しい四季の移り変わりがあり、春夏秋冬それぞれの時期が独自の魅力を持っています。
しかし、夏は高温多湿になり、梅雨の季節にはカビの発生を防ぐために湿度の調整が必要になってきます。また冬は乾燥する日本で健康・快適な住空間を得るためには、湿度の管理が欠かせません。
特にカメラやレンズなどについては、湿度をしっかりコントロールしていなければ高いレンズにカビが生えてしまうなどといった恐れもあるので、湿度をしっかりと管理することは必須と言えます。
今回はこのブログでもよく取り上げているSwitchbot温湿度計の湿度校正方法(キャリブレーション)を紹介していきたいと思います。
NORI
Apple製品の他、カメラやドローンが好きです。趣味で2021年から登山やキャンプもはじめました。国交省全国包括許可承認取得済 三陸特/アマ無線4級/DJI CAMPスペシャリストを取得。運営者の詳しい情報はこちら
温湿度計のデジタルとアナログの違い
温湿度計には、デジタルタイプとアナログタイプがあります。
アナログタイプ
アナログ湿度計の中でも、バイメタル式湿度計という種類があります。安いものだと1,000円〜筐体の素材や機能によっては10,000円を超えるものもあります。
バイメタル式湿度計は、金属の薄い2枚の板を重ねたもので、それぞれの熱膨張率が異なるため、温度変化に応じて湾曲します。この湾曲に伴い、針が動いて湿度を示します。
1973年創業の家庭用温度計、湿度計、気圧計専門メーカーのEMPEX (エンペックス)。Amazonなどでアナログタイプの温湿度計を探すとほとんどがEMPEX社のものとなっています。
アナログ温湿度計は、針で温度と湿度を示すタイプの温湿度計です。針で示されるため、精度はデジタル温湿度計よりも劣りますが、一目で温度や湿度の変化を見ることができ、視認性に優れています。また、電源を必要としないため、電池切れの心配がなく、長期間使用する場合に適しています。
湿度計精度は:±5%RH以内(35~75%RH常温)となっています。
デジタルタイプ
スマートホームが普及してきて最近Amazonでもよく見るのが、デジタルタイプの温湿度計。以下はSwitchBot 温湿度計プラス。
デジタル温湿度計は、センサーで測定した温度と湿度を電気的に変換し、数字で表示するタイプの温湿度計です。
数字で表示されるため、読み取りが容易で正確です。また、デジタル表示により、温度と湿度の範囲を広くカバーすることができます。SwitchBot(スイッチボット)などのメーカーであれば、測定データをアプリ上で記録・管理したりすることができます。
SwitchBot 温湿度計プラスの湿度精度は:±2%RH以内(10~90%RH常温)となっています。
今回湿度を校正するのはデジタルタイプのものとなります。
SwitchBot 温湿度計精度比較表
もちろん普段使っている温湿度計も一定の微妙な誤差が生じます。
スイッチボット社から発売されている温湿度計の温度精度・湿度精度を一覧でまとめました。
製品名 | 温度精度 | 湿度精度 |
SwitchBot Hub 2 | -20.0°C〜0.0°C(±0.4°C) 0.0°C〜65.0°C(±0.2°C) 65.0°C〜80.0°C(±0.3°C) | 0%〜10%RH (±3%RH) 10%〜90%RH(±2%RH) 90%〜99%RH (±3%RH) |
SwitchBot温湿度計プラス | -20.0°C〜0.0°C(±0.4°C) 0.0°C〜65.0°C(±0.2°C) 65.0°C〜80.0°C(±0.3°C) | 0%〜10%RH (±4%RH) 10%〜90%RH(±2%RH) 90%〜99%RH(±4%RH) |
SwitchBot温湿度計 | -20.0°C〜0.0°C(±0.4°C) 0.0°C〜65.0°C(±0.2°C) 65.0°C〜80.0°C(±0.3°C) | 0%〜10%RH (±4%RH) 10%〜90%RH(±2%RH) 90%〜99%RH(±4%RH) |
SwitchBot温湿度計各シリーズの湿度精度は10%〜90%RHの時に±2%RHとなっているので、同じ場所で一箇所に温湿度計を並べた場合に、この範囲を超えているようであれば校正(キャリブレーション)が必要だと考えてください。
SwitchBot 温湿度計搭載製品
SwitchBot製品で温湿度計を搭載している機種は以下の3種類です。
USBから給電するSwitchbot Hub 2の湿度校正を行う場合は、ケーブル部分に温湿度センサーが入っているためモバイルバッテリーと共にジップロック一緒に入れることで、今回の手順方法で湿度構成を行うことができます。
湿度計の校正に必要なもの
温湿度計を同じ場所に並べてみて、もしも精度が上記の表よりも大きくかけ離れている場合、以下のものを用意して湿度校正(キャリブレーション)を行います。
- Boveda(ボヴェダ)
- ジップロック フリーザーバッグ
楽器を弾くことも無く、また葉巻を吸う事もないので全く知らなかったのですが、Bovedaは、世界で最も認められている2ウェイタイプの湿度コントロール剤です。
純水と天然塩からなる飽和剤は、湿度のコントロールが必要となる対象製品それぞれに最適な湿度に設定され販売されています。
乾燥が進むと、袋の内側の逆浸透膜を通して純粋な水分だけを放出し、袋に表示される湿度以上の場合には、空気中の水分を吸収することで、吸収・放出を繰り返す機能に優れた調湿剤です。
もう一つは、Boveda(ボヴェダ)と温湿度計を一緒に入れて置いておくためのジップロック フリーザーバッグです。
NORI
それではここから湿度計の校正手順を解説していきます。
湿度計の校正手順
湿度を一定に保つためのBoveda(ボヴェダ)を袋から取り出します。今回校正用として準備したのは72%のものになります。
全てジップロックに入れてしっかりとジップロックの口を閉じます。口が少しでも開いていると湿度が逃げてしまうのでしっかりと確認しましょう。
校正に必要な時間は24時間から36時間です。Boveda(ボヴェダ)と一緒に入れて24時間経過するまで一旦このまま放置します。
アプリから校正したいスイッチボットの温湿度計のアイコンをタップし設定画面を開きます。次に設定画面内にある校正をタップします。
相対湿度校正の画面が表示されるので「次へ」の青いボタンをタップして進みます。今回紹介している方法はこの相対湿度校正の画面に表示されている方法2に該当する校正方法です。
今回、Boveda(ボヴェダ)72%を入れているので、表記数値が72%になるようにプラス・マイナスボタンをタップして校正数値を調整します。
これで湿度校正の完了です。校正が終わったSwitchbot温湿度計をジップロックから取り出して設置したい場所へ戻します。
湿度計の寿命
Switchbot温湿度計の電池寿命と製品保証期間は1年間となっています。当然ながら湿度センサーにも寿命があります。
使用環境や搭載センサーの種類にもよりますが、センサーの寿命は2~5年程度です。もしも5年以上利用していておかしいなと思った場合には買い替えが必要なタイミングです。
そもそもデジタルの温湿度計は消耗品だということを忘れないでください。
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湿度計に関するよくある質問
- Swichbotの湿度計の誤差はどれくらいですか?
- SwitchBotから販売されている温湿度計搭載の商品は全部で3点。Switchbotハブ2、SwitchBot温湿度計プラス、SwitchBot温湿度計はどれも10%〜90%RH(±2%RH)となっていますが、詳しくは温湿度計精度比較表でまとめているので比較表を確認してください。
- デジタル温湿度計を校正しても誤差が大きく出てしまう原因は?
- この方法で湿度校正を行なっても、大きく数値の誤差が出てしまう場合には製品の故障もしくは湿度センサーに寿命が来ている可能性があります。購入してから1年以内のものであればメーカーの保証対象となるのでメーカーにお問い合わせ、購入してから2年以上が経過しているものがあれば買い替えも検討してください。
- デジタル温湿度計の校正は自分でもできますか?
- この記事を読んで同じように実践してみてください。
- デジタル温湿度計の校正費用はどれくらいかかりますか?
- この記事で紹介しているBoveda(ボヴェダ)72%はAmazonで1つ660円で購入が可能です。温湿度計を密閉できるジップロックや容器がすでにご自宅にある場合には、校正費用は660円だけで済みます。
Switchbot温湿度計の校正方法のまとめ
本記事は、Switchbot温湿度計の湿度校正(キャリブレーション)方法についてわかりやすく手順を解説した記事です。
今回紹介したSwitchbotのデジタル温湿度計以外に、他社製品のものでも同様にキャリブレーションが可能です。
人が快適に感じる湿度には違いがあるものの、一般的に快適と感じる室内の湿度は「40~60%」の間が快適ゾーンと言われています。快適に過ごすためにもたまには湿度計のチェックをしてみてはいかがでしょうか?
NORI
以上、NORI(@norilog4)でした。
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