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登山が好きなみなさんこんにちは!ガジェットブロガーのNORI(@norilog4)です。
秋の紅葉を見に登山に行く方も増えてくる季節となりました。
実はだいぶ前に、お仕事の繋がりでプロ山岳ガイドの「照井大地さん」と、登山歴が非常に長い先輩の井上さんとで自身初登山となる「北アルプス」の北穂高岳へ行ってきました。
これから北アルプスに行ってみようと思う方向けに、初めての登山(撮影含む)で持っていって良かった物、持っていけばよかったなと思う物を、詳しく書いて行きたいと思います。
NORI
Apple製品の他、カメラやドローンが好きです。趣味で2021年から登山やキャンプもはじめました。国交省全国包括許可承認取得済 三陸特/アマ無線4級/DJI CAMPスペシャリストを取得。運営者の詳しい情報はこちら
北アルプス登山で持っていった物
初の登山とは言え、3000m級にチャレンジする2泊3日小屋泊での持ち物です。
とりあえず初の登山なので今持っていて使えるものを持っていくことにしました。それ以外にウェア類等は岩陵地帯へのチャレンジということで、靴と寒く無い格好は自前で用意。
岩陵地帯へのチャレンジ用にヘルメットやハーネス、アタック用ザックについては大地さんからお借りしました。
わかりやすく私が持っていった物をリスト化しておきます。
- レインウェア
- ハードシェル
- フリース
- 長袖シャツ x2
- 半袖シャツ x2
- カメラ
- レンズ(28-70/100-400)
- 三脚
- GoPro HERO7
- Feiyu Pocket 2S
- DJI Air 2S
- DJI Air 2Sバッテリー6本
- ドローンバッテリー充電器
- Rakuten WiFi Pocket
- サングラス
- 携行食
- Suunto 7 TITANIUM
- 帽子
- ヘッドランプ
- 日焼け止め
- トレッキングポール
PeakDesign Travel Duffelpack 65L
上高地から横尾山荘経由で涸沢までのルートですが、まず一番持っていってしんどかったのが、トラベルダッフルパック65L。
ピークデザインが好きすぎていろいろな種類のバッグを普段使っています。
カメラ機材(一眼・三脚・ドローン)、着替え等を入れて持っていくのに最適な容量かなと思い背負っていきましたが……
NORI
あくまで1〜2時間くらいの移動であればこのようなバッグもいいかもしれません。
途中休憩を含めても6時間近くもこのバッグを背負って山を登るのはかなりしんどかったです!
登山の間は誰1人としてPeakDesignを背負った人に出会わなかったのが、このバックを北アルプス登山でおすすめしない一番の理由です。
3000m級の山に行く場合には、背中が蒸れないようなヒップフィン(腰回りのベルト)がついた登山用のザックをおすすめします!!
ちなみに山岳ガイドの大地さんが利用していた登山バッグは、Arc’teryx (アークテリクス)のAlpha FL。
実際に持たせてもらいましたが、え?こんなに軽いの?って思うほど軽量の登山用ザックでした。
登山歴が非常に長い先輩の井上さんは、カメラマンでテント泊だったのでShimoda(シモダ)のACTION X70 BACKPACKSを背負っていました。
Rakuten WiFi Pocket
持って行って一番良かったと思ったのは、楽天モバイルのサービス「Rakuten WiFi Pocket」。
小屋の入り口には「au繋がります」のステッカーが貼られています。
Rakuten UN-LIMIT Vの場合、楽天回線が利用できない場合にはパートナー回線と呼ばれ、au基地局の電波(回線)を利用して通信します。
自分の場合はSoftbank(ソフトバンク)のキャリアを利用していますが、涸沢小屋周辺では「圏外」となっていて、なにかあった際の通信手段が無くなります。
涸沢小屋周辺ではau(一部ドコモ)のみが通信できることが大きなメリットとなりますが、ソフトバンクの契約キャリアの場合には圏外となってしまうので、通信手段としてこの「Rakuten WiFi Pocket」が非常に役に立ちました。
山での緊急時(救助要請等)の通信手段を考えた場合には、大きなメリットになることは間違いありません。
NORI
私が持っているのは過去のWi-Fiポケットですが、今であれば最新版のスタイリッシュで、携帯しやすい3ヶ月無料で実質0円の「Rakuten WiFi Pocket 2B」がおすすめです!
Feiyu Pocket 2S
カメラとモニターが分かれるセパレートタイプとなっていて、130°の超広角、ため息が出るほど雄大な景色もしっかり収められます。
後日この商品レビューをアップしますが、超コンパクトサイズで本体が磁石になっているので鉄の手すりなどにくっつけてタイムラプス動画を撮影することができ非常に便利でした。
Suunto 7 TITANIUM
スポーツや登山をする方であれば持っていて間違いないSuunto(スント)のスマートウォッチ。
【レビュー】スポーツライフを楽しむならコレ!SUUNTO 7 TITANIUMを1ヶ月以上利用してみた
フィンランドで設計、検査されておりその品質は間違いないものとなっています。
衝撃性・耐水性・防塵性を備えたスマートウォッチは、雨、泥、雪に負けない抜群の機能性を発揮してくれます。
文字盤が多少大きく見やすいのですが、さらに進化した過去最小のコンパクトサイズでバッテリー持ちも完璧な「Suunto 9 Peak」 もおすすめです。
【レビュー】Suunto 9 Peak 過去最小のコンパクトサイズでバッテリー持ちも完璧なスマートウォッチ
毎朝4時に起きてモルゲンロートを眺めていました。
Suunto 7 TITANIUM では、気象情報(MyRader)、心拍数情報、省電力GPSモードで地形情報、トレイル、起伏を示す等高線も表示することができます。
無料のオフラインマップを使用できるので登山の際には大きな味方となるスマートウォッチです。
DJI Air 2S
北アルプスでドローンを飛ばすには、DIPSへの機体登録・150m以上での飛行申請承認のほか、中部森林管理局へ別途ドローン飛行のための「入林届」が必ず必要となります。
この届出方法や申請許可方法はまた別途このブログで紹介していきたいと思います。
もしもドローンが飛ばせると、こんな写真や映像を空撮することができることも大きな魅力と言えます。
槍ヶ岳
涸沢カール
上高地方面
北穂高 東陵
バリエーションルートの入門ルートとして知られる北穂高岳東稜。初の登山でここへ辿り着けたのも奇跡ですが、プロの山岳ガイドと登山の経験者のおかげとも言えます。
NORI
ただドローンを持っていくということは、普通の人よりも余計な荷物が増えます。またドローンを飛ばす為のバッテリー等もあり持っていく荷物が重くなり疲れます。
山の天気は変わりやすいのでドローンを持っていっても天候が悪く風が強い場合には飛ばせすにただの使えない荷物になるというデメリットがあるということにも頭に入れておくことが必要です。
登山装備として良かったもの
初めての登山で使って(買って)良かったもの、持っていって失敗したものを紹介します。3,000m級の登山の際の参考にしてみてください。
長時間重い荷物を背負って歩くことになるので、服装・装備・持ち物の選択はかなり重要となります。
岩稜帯用の登山靴
ARC’TERYX Acrux TR Gore-Tex GTX
登山靴は少しでもいい物を用意しておいた方が間違いないということで、今後のためにも登山靴を新しく購入しました。
価格が安くてももちろんいいものも各メーカーからありますが、足場の悪い山々を長時間歩くことになるので自分の足に合ったしっかりした登山靴を選ぶことをおすすめします。
自分が用意したのは、ARC’TERYX(アークテリクス)の Acrux(アクルックス)TR Gore-Tex GTX
初めての登山で重いバックパックを背負っているときでも、十分なサポート性と快適さがありました。
またビブラムメガグリップアウトソールに深い溝形状を採用し、濡れた面、乾いた面のどちらでも確実なトラクションを提供してくれる上、ゴアテックスが、確かな防水性と透湿性プロテクションも発揮します。
初めての登山用ブーツですが靴ズレも起きず非常に良かったです!これは買って正解だった登山用ブーツです。
登山靴とセットで登山用のインソールを変えてあげるだけで長時間の登山でも足が疲れにくくなるのでおすすめです。
【レビュー】SIDAS OUTDOOR 3D 足に疲れや負担をかけない登山靴におすすめのインソール
下着・靴下
finetrack メリノスピンソックス
ちなみに登山用ブーツの中に用意した靴下はfinetrack(ファイントラック)のメリノスピンソックス。
ドライ感とホールド感を両立した天然メリノウールとポリエステルのハイブリッドソックス。
ウール本来の保温調湿性とポリエステルの吸汗速乾性を持ち合わせたハイブリッドの登山用ソックス。
歩行中でも蒸れにくく、汗の残留感を軽減し快適に過ごせるだけでなく、抗菌防臭ナイロン糸と積極的に臭いを消す消臭機能付きスパンデックスを使用してるので匂いも気になりません。
こちらも買って正解だった登山用靴下です。
OneNova 下着
3日穿いても臭わない と謳われたボクサーパンツの「OneNova(ワンノバ)」
山岳ガイドや登山経験者から、着用するものは「メリノウール」にしておけばとりあえず間違いない!と言われ購入したのが、OneNovaの下着。
汗臭の3大成分を95%抑制するため、下着を変えることが出来ない日も「臭い」を抑えてくれる下着です。
ここではあまり詳しく説明しませんが、メリノウールという素材を含む下着や衣類は保湿性・調湿性・抗菌防臭という特徴を持っています。
北アルプスの涸沢小屋や涸沢ヒュッテにはシャワーも風呂もありません。
3泊4日などに渡る縦走の場合には汗冷え対策として着替えも必要となる場合もありますが、汗をかいてもしっかり逃がし、それでも快適に動けるよう荷物を軽く・少なくするために必要最低限の服装も選ぶ必要があります。
長時間歩いて汗をかき、登山を楽しむには「メリノウール」という素材を含んだ衣類を着用することをおすすめします!
NORI
登山で持っていって失敗したもの
逆に登山で持って行ったことで失敗したものもたくさんありました。
望遠レンズ
一番持って行って失敗したと思ったのは、100-400の望遠レンズ。
重量1135gとバックパックに重くのしかかるひとつでした。実際に持っていっても活躍することはほとんどなし。
100-400の望遠レンズで撮影したのがこの写真のみ。
北アルプスなどで風景の写真を撮影するなら、望遠レンズよりも絶景を幅広く切り取ることができる14mm〜の広角レンズが絶対におすすめです。
それ以外にもユニクロのフリース。山は寒いだろうと思って持って行きましたが着ることはなし。
ただ上まで持って行った荷物となりました。
登山での服装も特に重要です。標高が100m上がるごとに気温が0.6℃下がり、風速1mごとに体感温度が1℃下がるとも言われています。
熱は素早く水に伝わるという特徴があり、汗や雨などで濡れたままにしていると、体がどんどん冷えて動けなくなっていきます。
安全に登山を楽しむためにも、登山服のレイヤリングの知識は覚えておいて損はありません。
NORI
登山であると便利な物
登山用品を一通り揃えるとなるとそれなりにお金がかかってしまいますが、持っておくとよかったものを紹介します。
また北アルプスを目指す中で、すれ違う登山者を見たり、同行者と長時間歩いてみて便利だなと思ったものがいくつかあったので紹介します。
トレッキングポール
長時間の登山で持っていってとても良かったもの・便利なものとして「トレッキングポール」があります。
長時間歩く足腰の負担を軽減してくれる登山用アイテムです。
自分の場合はNatureHike(ネイチャーハイク)というブランドの折りたたみが可能な超軽量カーボン製トレッキングポールを持って行きました。
1万円弱で購入可能で、折りたたみ可能なタイプの重さ150g程度となる非常に軽いトレッキングポールです。
ハイドレーション
また登山経験者の方々やすれ違う登山者を見て、あるといいなと思ったのが「ハイドレーション」
500mmのペットボトルを1本バッグに入れて持っていったんですが、これだけで水分は足りなくなります。
特に水分不足や暑さで脱水症状になることだけは避けたいところです。
もちろん「ハイドレーション」が入る登山バッグが必要となりますが、歩きながら水分補給をできたり、コンパクトに水分を持ち運べるメリットは非常に大きいと感じました。
この登山の後に、ちゃんとした登山用バックパックとハイドレーションを購入しました。
登山用ザック・バックパック
登山用バックパックとして用意したものが、オスプレー Osprey イーサープラス60。
60Lと大容量なので3泊4日くらの縦走でも使えます。
またこの登山用バックパック以外にも、フレーム入りながら1kgを切るテント泊可能な軽量バックパック、OSPREY(オスプレー)レヴィティ45も購入。
またOSPREY(オスプレー)のザックは背中部分に「ハイドレーション」を突っ込める収納スペースがあるため、2Lのハイドレーションを準備しました。
登山用ザックの容量と利用シーンの目安
登山用ザックの選び方は以下を参考にしてみてください。
容量 | 登山シーン |
---|---|
10~20L | 軽い低山のハイキング向け。街用で利用するタイプも多い |
25~35L | 日帰り登山~山小屋1泊向け。多くの方がチョイスする一般的な容量。 |
35~50L | 秋から冬にかけての防寒着を必要とする季節の山小屋泊~荷物が少ないテント泊向け。 |
50~80L | テント泊〜3泊以上の縦走向け。より重い荷物に対応できるよう、機能も充実している。 |
100L以上 | 1週間近い長期間の縦走へ行く人向け。 |
モバイルバッテリーとヘッドライト
涸沢小屋では夜20時〜朝5時までは消灯となり、小屋内にあるコンセントも使えなくなり、電子機器等の充電ができなくなります。
日が暮れた後に
- 涸沢ヒュッテと涸沢小屋などを移動する際
- 個室で明かりが必要な場合
- 日が昇る前から別ルートをアタックする場合
にはヘッドライトがあると、とても便利に活動できます。
自分が登山で持っていたのは、「PETZL(ペツル)スイフト RL」
ヘルメットがPETZL(ペツル)のものを使っているので、ヘッドランプがしっかりと取付けられます。
そしてなにより900ルーメンと明るく、100gと軽量な点が非常おすすめできるポイントです。
以下の写真はヘッドライトを使っている様子を朝5時過ぎに撮影したものです。足元をはっきり明るく照らしてくれる安心感があります。
ガジェットを持っていくならバッテリーは必須
涸沢小屋にはコンセントも設置されていますが、宿泊者でコンセントの利用者が多い場合に電子機器類の充電ができないという可能性もあります。
もしものことを考え電子機器類を持っていくようであればスマホなどを充電できる、小型のモバイルバッテリーと必要な充電ケーブルをひとつ用意しておくと安心です。
また訪れたい雄大な大自然
涸沢カールに到着するまで重い荷物と格闘して登りましたが、到着すると雄大な大自然の風景が待っていました。
これはまた訪れたいと思える最高の景色です。
北アルプス登山の持ち物レビューまとめ
本記事は、北アルプス(涸沢カール)への登山について持って行って良かった物・失敗したの物レビュー記事です。
初の登山でわからないことも多くありましたが、山岳ガイドや登山経験者と一緒に歩くことで多くを学べたとてもいい機会となりました。
これから北アルプスへ登山に行く方、3000m級の山にチャレンジしてみる方の参考にしてみてください。
NORI
以上、NORI(@norilog4)でした。